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認定看護師について

認定看護師とは、社団法人日本看護協会の定める認定看護師認定審査に合格し、ある特定の認定看護分野において、熟練した看護技術と知識を有する事が認められた者をいいます。

協会から特定されている分野には様々なジャンルのものが存在し、またその分野は制度委員会が定期的に会議を経て認定を行っています。

下記に認定看護分野の一覧と必要とされる知識や技術の一部、そして認定を受けた看護師さんの数を参考までにまとめてみました。

認定看護分野  登録者  知識と技術
救急看護
507人
救急病態を理解した患者対応(救命技術・トリアージ・病態に応じたケア技術)
危機状況にある患者・家族の支援(早期から対象に応じた危機介入、支援)
皮膚・排泄ケア
1,391人
ストーマ造設・褥瘡等の創傷及び失禁に伴い生じる問題のアセスメント及び適切な皮膚ケア
排泄障害の病態理解及び個人に適した排泄管理、指導(オストミー・失禁ケア)
集中ケア
537人
生命の危機状態にある患者の病態変化を予測し、重篤化を回避するための援助
生活者としての視点からのアセスメント及び早期回復支援リハビリテーションの立案・実施(呼吸理学療法、廃用予防等、種々のリハビリテーション)
緩和ケア
919人
徹底した苦痛症状の緩和(疼痛及び疾患に伴うその他の苦痛症状の緩和―リンパドレナージ、呼吸理学療法、口腔ケア等)及び療養の場に応じた患者・家族のQOLの向上
患者・家族のグリーフケア
がん化学療法看護
627人
がん化学療法薬の安全な取り扱いと適切な投与管理、副作用症状のマネジメント
がん化学療法を受ける患者・家族のアセスメント及び、問題に対するマネジメント能力向上のための支援
がん性疼痛看護
460人
がん性疼痛の全人的ペインアセスメントと症状マネジメント
薬物療法の適切な使用と管理及びその効果の評価
訪問看護
198人
主体性を尊重したセルフケア能力の向上のためのケースマネジメント
看護技術・知識の提供及び管理・指導
在宅ケアチームの形成とマネジメント
感染管理
1,179人
疫学の知識に基づく院内感染サーベイランスの実践
ケア改善にむけた感染防止技術の導入(サーベイランスに基づく感染対策)
各施設の状況にあわせた感染管理プログラムの立案と具体化
糖尿病看護
248人
血糖パターンマネジメント(血糖コントロール管理)
フットケア(合併症予防)
ケアシステム立案(集団指導や地域ネットワークシステムにおけるチームアプローチの促進)
不妊症看護
100人
生殖医療、遺伝学、リプロダクティブヘルスの知識に基づく不妊当事者へのケア計画の立案
治療に対するカウンセリング、教育及び自己決定への支援
新生児集中ケア
193人
急性かつ重篤な状態にある新生児に対し、後障害を予防し母体外での身体的、生理学的安定を図るためのケア
養育行動障害の防止のための親子関係形成の支援
透析看護
115人
末期腎不全患者に対し、専門的知識を用いた臨床判断に基づく個別的ケアと教育、及び自己決定の支援
安全かつ安楽な透析治療の管理
手術看護
179人
麻酔、手術侵襲による心身への影響を最小限にするための安全管理(異常の早期発見・迅速な対応、術式に応じた卓越した機械出し技術、体温・体位管理、手術機材・機器の適正な管理等)
乳がん看護
135人
乳がんの集学的治療及び治療に伴う副作用に対するケアとセルフケア確立に向けた指導
リンパ浮腫予防、症状緩和についての指導
ボディイメージの変容に対する心理・社会的問題に対する支援
摂食・嚥下障害看護
233人
脳神経・筋骨格系フィジカルアセスメント及び摂食・嚥下機能評価法に基づいた、摂食・嚥下機能の評価
適切かつ安全な摂食・嚥下訓練の選択、実施
小児救急看護
111人
救急時の子どもの病態に応じたアセスメント及び症状マネジメント、救命処置技術
子どもの非言語的サインの理解及び適切な心理的ケアの実施
育児不安や虐待への対応と子どもと親の権利擁護
認知症看護
122人
認知症患者の権利擁護として意思表出能力を補完
認知症の周辺症状を悪化させる要因への働きかけによる、行動障害の予防、緩和
認知症患者の状態把握を含む、心身状態の総合的なアセスメント及びケアサポートシステムの立案
 脳卒中リハビリテーション看護 
79人
脳卒中患者の重篤化回避のためのモニタリングとケア
急性期から病態に応じた活動性維持・促進のための早期リハビリテーション
脳卒中患者の急性期・回復期・維持期における生活再構築のための機能回復支援
がん放射線療法看護
30人
がん放射線治療を受ける患者・家族のアセスメント及びセルフケア支援
がん放射線療法における安全・安楽な治療環境の提供
がん放射線療法に伴う副作用の予防と症状緩和ケア
慢性呼吸器疾患看護
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COPDをはじめとする慢性呼吸器疾患患者を対象としたADL拡大を目指した呼吸リハビリテーション
患者のセルフケア能力を高めるための指導・教育
慢性心不全看護
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慢性心不全患者を対象とした増悪因子の的確な評価・回復促進及び増悪の回避・予防
患者の生活調整を支援し、自己管理能力を高めるための指導・教育

また、認定看護師になるには協会に定められた教育機関に6ヵ月の通学を要し、自分が学びたい認定分野を司る教育機関が近隣に無い場合は宿泊を伴うケースも珍しくありません。 よって在職中の看護師さんにとっては職場の深い理解が必要不可欠と言えますが、近年では病院のバックアップシステムも整ってきており、年々認定看護師の数は増加傾向にあります。
日本看護協会のデータによると2010年7月の時点で7,363人もの認定看護師の方々が活躍しています。