ホーム→看護師の職場とは

看護師資格別就業データ

看護師の職場で思い浮かべるイメージは、病院かクリニックではないでしょうか?
しかし近年、看護を必要とする分野が多様化し、また高齢化社会になるにつれて看護師が活躍する職場も多岐に渡ってきています。
このページでは、資格別の就業データや各職場の特徴をご紹介させていただきます。
資格別就業実態 2007年調査データ
施設形態 正看護師 准看護師 助産師 保健師 合計
病院 640,197人 189,817人 18,293人 3,605人 851,912人
クリニック 133,694人 150,121人 7,659人 7,096人 298,570人
介護老人保健施設 16,359人 21,597人 0人 39人 37,995人
特別養護老人ホーム 12,232人 15,075人 0人 41人 27,348人
社会福祉施設等 8,982人 7,010人 12人 350人 16,354人
居宅サービス等 18,279人 18,924人 0人 492人 37,695人
訪問看護 24,525人 3,660人 0人 301人 28,486人
看護師養成所・研究機関 11,884人 18人 1,061人 896人 13,859人
保健所 844人 171人 229人 7,137人 8,381人
市町村 7,030人 1,878人 570人 23,833人 33,311人
事業所 4,350人 1,280人 13人 2,651人 8,294人
その他 4,443人 1,721人 90人 1,805人 8,059人
総数 882,819人 411,272人 27,927人 48,246人 1,370,264人

各職場での看護師の仕事

◆病棟
もっとも多くの看護師が活躍する職場です。
病棟業務は、1日のスケジュールが大まかに決まっています。朝の検温・血圧測定に始まり、点滴、処置、検査、手術の送り出し、午前の記録、患者の昼食、午後のカンファレンス、午後の点滴、午後の処置、午後の記録、夜勤担当者への申し送りといった流れになりますが、その他に緊急入院、緊急手術など対応もあり、特に急性期の病棟は比較的忙しい傾向にありますので、時間の制約がある方は慢性期病棟や精神科病棟に勤務する事をお勧めします。

◆外来
外来は診療の窓口であり、多くの患者さんが訪れるため限られた時間の中で正確に仕事を処理する能力が求められます。特に規模の大きな病院の外来は『3時間待ちの3分診療』と揶揄される程時間に追われる環境であり息をつく暇なく働くかたちになります。しかし検査は食事抜きの血液検査などが多いため、午前中に仕事のピークがおとずれ、一部の診療科を除いては午後の診療には患者さん人数も減少しますので仕事も落ち着いてきます。勤務時間は病院が18:30くらいまで、クリニックは19:30〜20:00くらいまでになりますので時間に制約がある方は、パートタイマーか比較的時間通りに勤務が終了する透析、産婦人科、精神科の外来をお勧めします。

◆手術室
昨今の病院経営では、病院の収入は手術件数や種類で決まるといわれるほど、最重要な部門として手術室があります。
手術室の看護師は『器械出し』と『外回り』に分類されます。
『器械出し』とは、滅菌手袋、ガウンを身につけ、医師に手術の器械を渡す看護師です。指示された器械を渡すだけだと思われがちですが、手術前に術式のみならず、患者さんの個別性(体格・年齢・病歴など)に合わせた器械の準備をします。また手術の進行は、器械出し看護師の先を読む知識と技術にも影響を受けるので、熟練のオペ看はどこの病院にいっても重宝されます。
『外回り』とは、手術のコーディネーター役として様々な業務を担います。
@術前訪問による患者の把握
A手術室の準備
B病棟看護師より申し送りを受ける
C麻酔の介助等
D術中の患者の体位交換、体温保持の用意、室温調整
E電メスなどのコード接や無影灯の調整
F出血量の測定(ボトルとガーゼ)
G手術室記録の記録、ガーゼのカウント
H術後患者が覚醒したら、病棟看護師への申し送りをし、後日術後訪問

◆介護施設等
利用者の健康管理(配薬、点滴、バイタルチェック、ペグ管理、インシュリン注射、緊急時の応対など)や施設外診療の補助、医療知識や衛生管理などについて他職員への研修なども行います。
介護施設には医師が常駐しないケースもありますので、利用者の健康管理や責任を負うのは看護師の役目です。近年は利用者の重症化が進み、ターミナルケアを行う施設も多くなっていますので、看護師として判断力や経験が求められますので、ある程度の知識と技術を身に付けた上で勤務されるのがよいでしょう。

◆訪問看護
訪問看護は利用者のご家庭を訪問し、病状や療養生活を適切な判断に基づいたケアとアドバイスで、安心した在宅での療養生活が送れるようにサポートします。具体的には以下の対応を行います。
@身体の清拭、洗髪、入浴介助、食事や排泄などの介助・指導
A病気や障害の状態確認やバイタルチャック
Bターミナルケア(ペインコントロール、嘔気・嘔吐、貧血など症状をコントロールする緩和ケア)
C在宅酸素、人工呼吸器などの管理
D褥瘡予防や褥瘡のケア
Eペグやカテーテルの管理
Fリハビリ指導
その他にも、患者や家族の心の状態に気を配り、気持ちを和ませるなど、コミュニケーション能力が必要になります。また訪問先には、一人で行くケースが多いので、看護内容については、訪問前にかかりつけの医師と十分相談をし、事前に準備を怠らないようにします。
ただし、訪問先では不測の事態がつきもので、その場での的確な判断力や指導力が必要とされます。
以上の点から、訪問看護師は、正確な洞察力、柔軟な対応力、豊富な看護知識と技術が求められます。